【実例あり】小学校教師のボーナス額と使い方|傾向と貯蓄・投資戦略


せんぱーい、ボーナスいくらでしたか?

あなたは怖いもの知らずね、まぁ私たちのボーナスはざっくりだけど調べると出てくるわよ

え、そうなんですか?

そうよ、勤務地域と勤続年数でざっくりボーナス額がわかるわ

で、いくらなんですか?

秘密よ、トシ(歳・都市)がばれちゃうじゃない(ドヤ顔)

は?
こんにちは、今回は小学校教員のボーナス事情について詳しくご紹介します。
「教員ってボーナス多いの?」「年数でどれくらい差が出る?」「賢く使うには?」
そんな疑問にお答えするべく、現役教員のデータや他業種との比較、ボーナスの活用方法までまとめました。
経験年数でどう変わる?小学校教員のボーナスの仕組み
教員のボーナスは年2回、夏(6月30日頃)と冬(12月10日頃)に支給されます。もし支給日が土日祝日と重なれば、直前の平日に前倒しされます。
ボーナスは主に次の2つで構成されています。
- 期末手当:在職期間に応じて支給
- 勤勉手当:勤務評価に応じて支給(評価は4段階)
評価が高いほど支給額も増えますが、多くの教員が「良好」評価に留まっているため、実際は「勤務年数」が金額に強く影響していると言われています。
実際の支給額は?現役教員のデータをチェック
とある小学校教員のボーナス実績は以下の通りです。(教員歴9年目)
- 夏のボーナス:総支給額 約84万8,000円 / 手取り 約63万4,000円
- 冬のボーナス:総支給額 約81万8,000円 / 手取り 約73万4,000円
- 年間の手取り合計:約136万8,000円
過去3年の手取り額の推移を見ると、年数に応じて着実に増えていることが分かります。経験年数ごとのボーナス(手取り額の目安)
経験年数 | 夏のボーナス(手取り) | 冬のボーナス(手取り) |
---|---|---|
7年目 | 約60万円 | 約58万円 |
8年目 | 約62万円 | 約61万円 |
9年目 | 約63万円 | 約73万円 |
また、全国的な平均支給額(総額)も以下のように経験年数で増加しています。
経験年数 | 夏の平均 | 冬の平均 |
---|---|---|
1〜2年未満 | 47.4万円 | 49.6万円 |
3〜5年 | 52.1万円 | 54.5万円 |
10〜15年 | 69.9万円 | 73.2万円 |
30〜35年 | 89.9万円 | 94.2万円 |
新人教員のボーナスは少なめ?その理由とは
新人教員の場合、4月に採用されてから最初のボーナス(6月)は、在職期間がわずか3ヶ月分しかないため、少額にとどまります。
しかし、冬のボーナスからは6ヶ月分で計算されるため、金額が上がります。
たとえば、2022年の初任給(約21万円)をベースにすると、年間のボーナスは約60万円程度になるとされています。
公立と私立の違い
- 公立教員:地方公務員扱いで、国家公務員のボーナスに準じて支給。安定している反面、柔軟な給与調整は少なめ。
- 私立教員:各学校ごとにボーナス額を自由に設定可能。公立より好条件な場合もありますが、学校の経営状況による影響も大きいといえます。
民間企業のボーナスの仕組み
民間企業のボーナスは「賞与」と呼ばれ、主に以下の3パターンがあります。
- 基本給連動型:基本給に一定の倍率をかけて算出
- 業績連動型:企業・部門・個人の業績に応じて変動
- 決算賞与:企業の利益が確保できた場合に支給される一時金
民間企業のボーナスは法的な支給義務はなく、支給の有無や金額は会社の業績・方針によって大きく左右されます。
教員と民間企業のボーナス比較
近年、教員のボーナスは民間企業より高めとするデータが多く出ています。
- 2023年の平均ボーナス支給額
民間企業:107.1万円/教員:162万5,166円
→ 約55万円の差 - 平均年収比較
教員:小中学校 約625〜640万円、高校教員 約680万円
民間:457.6万円(正社員は約523万円)
→ 年間で約130万円程度の差が生じています
とはいえ、教員の仕事には授業だけでなく、部活動・保護者対応・校務分掌など多くの業務があり、「タダ働き」のような時間外労働も少なくないのが現状です。
月給・年収でも比較してみると?
月給の平均(令和2年時点)
- 教員:約41万円(小・中学校)
- 民間企業(大卒):約38.5万円
→ 月給水準はおおむね同程度ですが、ボーナスが加わることで教員の年収は高くなります。
年収の平均(ボーナス込み)
- 教員:小中学校 約625万円/高校教員 約680万円
→ ボーナス込みで約662万〜670万円程度と推定 - 民間企業:平均年収 約457.6万円(正社員:523.3万円)
→ ボーナス込みで約539万円
→ 教員は民間より年収が約130万円高い傾向があります。
退職金も比較してみよう
- 公立教員(定年退職):2,044万〜2,318万円(2020年)
- 民間企業(大卒):約1,983万円(2018年)
→ 教員の退職金はやや高めですが、民間では退職金制度そのものが存在しない会社も2割以上ある点に注意が必要です。
労働時間と働き方の違い
教員の勤務実態
教員は授業のほかにも、部活動の指導、校務分掌、保護者対応、学校行事の準備など、業務が多岐にわたります。
- 「教職調整額(4%)」が残業代の代替となっているため、原則として時間外手当は支給されません
- 部活動手当なども少額(例:4時間で3,000円ほど)
→ 実質的に「タダ働き」となる場面も多く、労働に見合った報酬が得られていないという声もあります。
民間企業の働き方
- 企業によって異なりますが、多くは時間外労働に対して残業代が支給されます
- 業績や評価によって、報酬に差がつく成果主義が導入されている企業も多く、昇給・昇格のスピードは職場によって大きく異なります
世界と比べてどうなの?他国の教員事情
- 日本の教員給与水準:OECD諸国では中位〜やや下位
- 労働時間:日本の教員は世界でもトップクラスに長時間勤務
- 報酬のバランス:1時間あたりの給与は比較的低め
一方、ルクセンブルク・スイス・ドイツ・フィンランドなどは、給与水準が高く、時間外勤務も少ないなど、教員が働きやすい環境づくりが進んでいます。
ボーナスをどう使う?教職員向け「賢い活用術」
ボーナスは「一時的なお金」ではなく、「未来の給料」と考えることで、将来の安心につながります。おすすめの使い方は以下の通りです。
1. 緊急資金の確保
生活費の3〜6ヶ月分を普通預金や定期預金に確保。物価上昇や災害時の備えとして安心材料に。
2. 新NISAを活用した投資
- 年間120万円まで非課税で投資可能
- インデックスファンド(S&P500など)に一括&積立で分散投資
- 例:年150万円を20年間S&P500に投資 → 約4,960万円に成長する可能性
3. 住宅ローンの繰り上げ返済
金利が上昇傾向にある今、ボーナスで繰り上げ返済をすることで、将来の総返済額を軽減できます。
4. 自己投資・スキルアップ
資格取得、オンライン講座、デジタルツール研修などに投資することで、教育現場での対応力を高めましょう。
5. 計画的な「ご褒美支出」
旅行や趣味、家族との時間など、ボーナスの10〜20%を「ご褒美枠」に設定。心のゆとりやモチベーション維持につながります。
まとめ|ボーナスは「未来への投資」
教員のボーナスは安定しており、民間企業よりも高水準な傾向がありますが、その裏には多忙な業務と長時間労働があるのも事実です。
ただし、ボーナスをどう使うかは自分次第。
「使えば一瞬でなくなるお金」を、「将来を支える資産」に変えることも可能です。
未来への備えとして、今日から少しずつ賢い使い方を考えてみてはいかがでしょうか?

アラサー……

は?